「クオリティ・オブ・ライフ」の略で、「生活の質」を意味する言葉です。高齢化が進んだ昨今、人間の生活においても、老後や病中、病後のQOLへの関心が高まっています。病気になったり、高齢になったりしたからといって、快適な生活をあきらめず、「これまでどおり趣味を続ける」「不自由なく食事をとる」「家族と暮らす」といった心地良い生活を送りたいというのは、多くの方の共通の願いでしょう。
このようなQOLの考え方は、人間だけでなく、猫にとっても考えておくべきことです。猫にとってのQOLは、「痛みやストレスを感じない暮らし」や「十分なおいしい食事」「安心して眠れる環境」「安全な住処」「飼い主さんと一緒に過ごす」などが挙げられます。
基本的な考え方は同じで、「1頭1頭がどれだけその動物種らしく、自分らしく、快適で幸せを感じる生活をしているか」の度合いということになります。
また、愛猫との健康的な時間の共有はペットとオーナーの両者に幸せホルモン/オキシトシンの分泌を促し、そして両者のQOL(生活の質)の維持向上につながります。